アメリカの転車台報告
藤田@米国ニュージャージー氏のレポート

No.001a

ニューヨーク(マンハッタン)から電車とバスを乗り継いで2時間ほど のところに、Danburyという小さな町があります。レールが通じ、ニュ ーヨークのグランドセントラル駅からも列車があるのですが、合理化の ためか、平日のラッシュ時を除いてはバスが代行しています。
このDanburyには、ヤードがあってそのヤードをそのまま利用した Danbury Railroad Museum という野外博物館があります。対象は比較的 新しいディーゼルや電気機関車、客車が中心です。この点は、西部開拓 時代の蒸気を中心としたテーマパークが多いアメリカの中でも異色と言 えます。実物の鉄道車両の静態展示のみならず、動態展示も行なってい ます。

ちょうど訪れた日にはそれに体験乗車することができました。ヤー ド内を、ディーゼル機関車、車掌車、客車の短編成ながら2往復するプ ランでした。そして2往復目の戻る途中、構内の一角で止まったかと思 うと、ターンテーブルの体験乗車(?)がありました。だいぶん古いも ので、中央部分が腐ってしまって板が渡してあってまたいではいけない という注意がまずありました。そして、ターンテーブル脇の犬走りの部 分に乗ります。係の人がエンジンをかけるのですが、ちょっと調子が悪 いのかセルモーターが空回りするだけでなかなかかかりません。ちょっ と心配になったのですが、無事エンジンがかかり、2回転しました。景 色がぐるりと変わります。ゆっくりとした速度で、大した事ないかもし れませんが、初めての体験だけにおもしろく感じられました。子供連れ など20人くらいの参加者はみんな大喜びでした。
保存には大分苦労しているようですが、現在でも動いていることがすば らしいと思います。動かしていないと機械というのはすぐにダメになる ものですから。それから、この博物館の運営自体も、かなりボランティ アの協力によるところが多いように見受けられました。体験乗車のチケ ットを売っているのも、係員というよりは、ボランティアのおじさんと いう感じの人でした。そして印象に残ったのが、この体験乗車をサポー トしている小学校高学年くらいの少年がいたことです。彼は、自分の趣 味でやっているのかそれとも身内の誰かといっしょにボランティアして いるのかわかりませんが、乗客の乗り降りの際の踏み台の準備や、終わ ったあとの車内の見回りなど、とてもきびきびと働いていました。そし て最後、全ての仕事が終わると、ドライバー(運転士)の人とハイ・タ ッチを交わし、とても誇らしげに見えました。こちらでの保護活動は、 かねがね聞いていましたがボランティアの自発的な活動に支えられてい る部分が多く、このときもそれを実感しました。

藤田哲史
Eメール:gem6404@srv.cc.hit-u.ac.jp)

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